記者コラム「清流」 母校球児の姿に感動

 仙台育英高が甲子園で初優勝した。悲願達成に地元が盛り上がる一方、浜松市内では「東北勢の優勝ってなかったんだ」と驚きの声が多い。
 全校約3000人のマンモス校で、野球をはじめ、他のスポーツも全国舞台で活躍する。数年前には、野球部員を含む集団飲酒喫煙問題で前監督らが引責辞任する騒動が起きたが、須江航監督が就任し、雰囲気を一新したと耳にした。今思えば、「私生活の問題が勝負に影響を及ぼしていたのでは」と勘ぐりたくもなる。
 実は、仙台育英はわが母校。須江監督の変革は107年間果たせなかった優勝旗の白河の関越え、つまり東北勢初優勝をもたらした。私は野球部ではなかったが、後輩たちのひた向きな姿に感動するとともに、毎日頑張って生きていこうと思えた。

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