富士山夏山シーズン終了 小山町須走口・冨士浅間神社で閉山式

 富士山の夏山シーズン最終日の10日、須走口登山道の起点となる小山町須走の冨士浅間神社で閉山式(町観光協会主催)が開かれた。今年の須走口は誘客策が奏功し登山者数は昨年より増えたが、新型コロナウイルス禍前の2019年の7割程度にとどまったとみられる。関係者が霊峰に感謝し、来夏の盛況を祈願した。

富士山に向かって二礼二拍手一礼する出席者=小山町須走の冨士浅間神社
富士山に向かって二礼二拍手一礼する出席者=小山町須走の冨士浅間神社

 町の計測によると、7月10日~8月24日の登山者数は1万4293人で、前年同期に比べ5929人増えた。マイカー規制を例年の63日間から48日間に短縮し、規制中に設ける麓の駐車場を無料化したことが効果を発揮したとみている。一方、お盆時期の台風襲来やツアー客の減少が響き、コロナ禍前の19年比は1万90人減だった。
 町は、来夏のマイカー規制期間について「今年の状況を検証し関係機関と協議して決めたい」としている。
 町観光協会の鷹嶋邦彦会長は閉式後のあいさつで遭難事故の多発に触れ、対策強化の必要性を指摘した。

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