語り継ぎたい「原谷100選」 郷土史本、住民が調査編集 掛川

 掛川市原谷地域の住民が編集に取り組む郷土史「原谷100選」が11月に完成する。神社や遺跡、地域に尽力した人物、歴史上の出来事など未来に語り継ぎたい100項目を掲載した。

「原谷100選」を編集した委員=掛川市の原谷地域生涯学習センター
「原谷100選」を編集した委員=掛川市の原谷地域生涯学習センター

 1872年(明治5年)の幡鎌区の絵地図、西山区の報徳社、本郷西区の屋台、本郷南区誕生秘話など原谷地域の7地区それぞれから厳選し、写真や図を使って1ページずつまとめた。本郷東区は原谷を平安から戦国時代まで治めた原氏の墓、サングリーン区は原谷が太古に海だったことがわかる真珠化石の発見、細谷区は戦時下に起きた艦載機による二俣線襲撃を選んだ。
 編集には2年を要した。70人に聞き取りを行い、文献を調査して原稿を仕上げた。編集委員長の佐藤収一さん(74)は「原谷から出た人にも読んでほしい。掛川はいくつになっても勉強する生涯学習の精神が根付いているので他の地域でも同じ取り組みができれば」と話した。
 一冊500円。注文は10月末まで、原谷地域生涯学習センターで水曜と日曜の午前9時から11時半まで受け付ける。注文は同センター<電0537(26)0064>へ。

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