コロナの特徴、変遷を解説 国立感染症研・脇田所長が講演 浜松

 浜松市や市医師会などはこのほど、健康に関する正しい知識を市民に紹介する「健康はままつ21講演会」を中区のアクトシティ浜松で開いた。専門家が新型コロナウイルス感染症や女性の健康について分かりやすく解説した。

新型コロナウイルス感染症などについて講演する脇田所長=浜松市中区のアクトシティ浜松
新型コロナウイルス感染症などについて講演する脇田所長=浜松市中区のアクトシティ浜松

 厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」のメンバーを務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は新型コロナの特徴や変遷などについて講演した。現在は感染者の減少傾向が続く一方、年末に向けて免疫減衰による流行拡大▽新たな系統や別の変異株の出現▽インフルエンザ流行の兆し―といった危険性があることを指摘。その上でワクチンのブースター接種や積極的検査、接触者調査、クラスター対策の重要性を説き「換気やマスク着用、手洗い、3密の回避なども続けてほしい」と述べた。
 女性の健康について講演した浜松医科大の伊東宏晃教授は「生殖医療は女性のトータルライフケアの基盤。家族で産婦人科のかかりつけ医をつくってほしい」と呼び掛けた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞