防災功労総理大臣表彰 熱海市消防団など本県3団体2個人

 本年の防災功労者内閣総理大臣表彰の表彰式が13日、首相官邸で行われた。県内からは昨年7月に熱海市伊豆山で発生した土石流災害で人命救助、避難誘導に携わった県警や熱海市消防団などの3団体2個人が、岸田文雄首相から表彰状を受けた。
 県警は広域緊急援助隊の派遣を要請し、救出救助や捜索といった災害警備活動を的確に実施したことが評価された。熱海市消防団は逃げ遅れた住民の避難誘導や、安全を守るための約3カ月の夜間パトロールが功績としてたたえられた。
 富士市水防団も、昨年7月1日からの大雨による河川氾濫で溢水(いっすい)箇所への土のう積みなど水害対応に尽力し、地域の被害軽減に貢献したとして選ばれた。
 個人では、県の砂防行政で多大な功績があったとして、静岡大名誉教授の土屋智さんが表彰を受けた。裾野市地域地震防災指導員会の小林建次さんは、市の広報紙や公式SNSで防災活動を発信するなどの防災思想普及への貢献が認められた。
 岸田首相は熱海市の土石流などを例に挙げ「災害対応は防災に関わる方の知恵や力が結集して初めて奏功する。引き続きそれぞれの分野で活躍し、災害に強い国づくりに尽力をお願いしたい」と呼びかけた。

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