⚽J1磐田 強化責任者に藤田俊哉氏就任 古巣立て直しへ決意

 J1磐田は15日、ヤマハスタジアムでフットボール本部の新体制を発表する記者会見を開いた。トップチーム強化責任者のスポーツダイレクターに就任した元日本代表でクラブOBの藤田俊哉氏(50)は、最下位に低迷する古巣の立て直しに向け「世界で戦えるサッカーを目指しフットボールを構築したい」と力強く抱負を述べた。

 現役時代の2005年以来、17年ぶりに古巣に戻った藤田氏は、磐田からの熱烈なオファーが就任の決め手になったと明かした。「難しさは自分で分かっているつもり。火中の栗というが、どんな栗でも拾う」と決意を語った。育成世代の強化も含めて「地元に愛される楽しいサッカーをする。全選手がここにとどまることなく、大きな海を見られるような、そんなクラブになりたい」と話した。
 J2降格を繰り返すなど不振にあえぐ近年の磐田について「いつも応援していた。それ以外考えていなかった」とした上で「ジュビロは自分たちでボールを握って、考えて展開して相手を崩しゴールを奪う」と目指すべきサッカーを語った。
 会見には、小野勝社長と大石倫裕フットボール本部長も出席した。小野社長は藤田氏が現役引退後、VVVフェンロ(オランダ)のコーチを務め、リーズ(イングランド)の強化部に在籍した経験を評価。「日本中探しても一人もいない。ジュビロの歴史も知っている。この先はフットボール本部を統括する立場になってもらうつもりでいる」と藤田氏の手腕に期待した。

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