記者コラム「清流」 ごみ減量は誰のため?

 ごみは誰のために減らすのか―。浜松市が市内各地で開催している家庭ごみ処理有料化の制度素案に関する説明会などで市民の声を聴いていると、いつもこう思う。
 「家庭ごみを減らす努力をしたのか」「施策がうまくいってないのでは」。有料化への賛否はともかく、家庭ごみ排出量が減らないのは、市の責任であるかのような意見も少なくない。確かに市が啓発し、施策展開することは必要だが、我々市民は、市に言われたから、ごみ減量に取り組んでいるのではないはずだ。
 ごみ減量の目的は、地球環境を守り、莫大(ばくだい)な費用が掛かるごみ処理施設の負担を将来世代に背負わせないことにある。言うなれば、自分たちや子供たちのためだろう。自分たちの責任としてごみ減量に取り組みたい。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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