上下水道の役割 子供向けサイトで発信 浜松市、大臣賞など受賞

 浜松市が手掛ける子供向けのウェブサイト「上下水道キッズサイト・すいすいクラブ」を通じた広報活動が本年度、全国トップレベルの二つの賞を受賞した。子供たちが楽しみながら上下水道について学べるように工夫したことや、アクセス数を100倍以上に増やした点が評価された。

全国トップクラスの2つの賞に選ばれた浜松市の子供向けウェブサイト「上下水道キッズサイト『すいすいクラブ』」の画面
全国トップクラスの2つの賞に選ばれた浜松市の子供向けウェブサイト「上下水道キッズサイト『すいすいクラブ』」の画面


 二つの賞は「循環のみち下水道賞(国土交通大臣賞)」と、日本水道協会主催の「水道イノベーション賞(特別賞)」。最高の大臣賞は7点、次点の特別賞は3点が選ばれた。
 浜松市はサイトに上水道と下水道の二つの動画を掲載し、画面をスクロールしながら上下水道の役割を学べるストーリー仕立ての構成にした。学んだ成果を確認できるようクイズコーナーを開設したほか、普段は見ることができないドローンによる空撮や、国の有形文化財に登録されている昭和初期の水道施設(中区)も紹介した。
 同市北区の大原浄水場は小学4年生の見学を年間5千~6千人受け入れてきたが、新型コロナウイルスの影響で中止になったため、オンラインの学習機会などを提供しようと4月に新サイトを開設した。旧サイトの月平均アクセス数は87件。新サイトは開設1カ月で1208件、3カ月では開設前の128倍の1万1098件まで増加した。授業で活用してもらうため、担当職員が小学校教諭に「プレゼン」するなどして周知を進め、認知度向上を図ったという。
 市上下水道総務課の竹田俊介副技監は「小さい頃から上下水道に親しんでもらえるよう、今後もサイトを充実させ、活用していきたい」と話す。

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