草薙大龍勢空高く 清水有度一小、二小児童 落下傘に「願い」
静岡県指定無形民俗文化財「草薙大龍勢」(草薙龍勢花火実行委員会など主催)が25日、静岡市清水区の草薙スポーツ広場周辺で開かれ、龍勢花火を打ち上げた。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。清水有度第一小、第二小の児童らが目標や願いを込めて製作した「大落下傘」が、爆音とともに青空を舞った。
会場には、大会関係者や地域住民ら千人以上が集まった。15発の龍勢花火が、児童や草薙神社龍勢保存会のメンバーらのかけ声に合わせ、20分おきに1発ずつ空高く打ち上げられた。火薬が空中で爆発して落下傘が飛び出すと歓声が上がり、会場が拍手に包まれた。
同保存会の増田正彦会長(75)は久々に打ち上がった龍勢花火を見て「技術的な面で不安があったが、ほっとした。なんとか花火大会を続けていきたい」と笑顔を見せた。