川勝知事、内閣府副大臣 断水の清水区を視察 取水口被害など確認
川勝平太知事と星野剛士内閣府副大臣が27日午前、台風15号による影響で大規模な断水被害を受けた静岡市清水区の被災現場を視察した。断水の原因となった興津川の承元寺取水口をはじめ、崩落した水管橋の被害状況などを見て回った。
同取水口施設では市の担当者から説明を受け、約30分間にわたって復旧活動の進捗(しんちょく)状況を確認。取水口の開口部をふさぐ障害物は早ければ28日に撤去が完了し、10月初旬には区内全域に送水できる見込みであることを伝えられた。ただ、取水口の奥部などには大量の土砂が堆積し、表流水が取水可能になっても復旧工事はしばらく続く見通し。
市は27日から県の工業用水や井戸水を応急的に活用するため、水道管に水を満たす充水作業を始めた。順次、断水地域へ送水する。星野副大臣は「(国として)連携を図りながらしっかり支援していく」と述べた。
星野副大臣は27日午後、同市葵区の国道362号の路肩崩落現場などを訪れた後、県庁で川勝知事と意見交換する予定。