園バス安全装置義務化 担当相、方針提示 牧之原置き去り

 牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で女児(3)が送迎バス内に置き去りになり死亡した事件を受け、小倉将信こども政策担当相は29日の関係府省会議で、園児の置き去りを防ぐための安全装置の設置を義務化する方針を示した。10月中の緊急対策の取りまとめに向け、改修費用などを財政支援する具体策をまとめるよう関係府省に指示した。
 安全装置の使い方に関する指針と現場の安全管理マニュアルも作成する。対象は認定こども園や幼稚園、保育所など送迎バスを所有する全ての園となる。
 小倉氏は会議後の記者会見で、有識者や視察した現場の声を踏まえ「人はミスをすることを前提とした対策が必要」と強調。人為的なミスを防ぐためにデジタル技術の活用と人による確認が重要だと説明し、「複層的な対策が求められている」と述べた。
 関係府省会議では、送迎バスの指針を独自に策定している自治体や、送迎バスを所有している都内の幼稚園の安全管理の取り組みを聴取した。

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