事件解決や被害防止 静岡中央署、1個人2団体に署長感謝状
死体遺棄事件の早期解決と特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして静岡中央署は29日、1個人2団体に署長感謝状を贈った。
静岡市葵区の新聞配達員秋田昭子さん(74)は8月中旬、業務中に高齢女性宅の郵便受けに数日分の新聞がたまっているのを不審に思い、すぐ同署に通報。警察官が捜査したところ、室内で高齢女性の遺体が発見された。
ゆうちょ銀行静岡店と静岡城北郵便局は、それぞれ高額現金を出金しようとした高齢者の詐欺被害を防いだ。両店舗の職員が機転を利かせて現金の使途を尋ねたところ、詐欺の犯行組織にだまされていることが分かった。
秋田さんと両店舗の代表者に感謝状を手渡した北沢博署長は「市民の力によって事件解決や被害が防止できた好事例。引き続き、地域や警察活動に協力をお願いしたい」と謝意を述べた。
(社会部・市川幹人)