デジタル活用へ行動規範 浜松市 職員の意識改革促す

 浜松市はデジタルを活用して、市民サービスの向上や持続可能なまちづくりを推進するため、職員の行動指針となる「LGX(ローカル・ガバメント・トランスフォーメーション)行動規範」と「LGXコミュニケーションポリシー」を制定した。デジタル活用に関し、組織や職員意識の変革を進める行動規範は全国的にも珍しいという。制定は1日付。

浜松市役所
浜松市役所

 LGXはデジタル化に対応した地方自治体の変革を表す鈴木康友市長の造語。行動規範には、使いやすく、人に寄り添ったデジタルの活用▽複雑化する課題への対応や新しい価値の創出に向けた、組織や分野を超えた積極的な交流・連携▽職員が生き生きと働く生産性の高い自治体運営に向けた業務や働き方、意識の変革―など5項目を掲げた。
 コミュニケーションポリシーでは、職員間の連絡には今月中旬に導入するビジネスチャットを原則利用し、作業の効率化や情報共有の迅速化を図るよう求めた。個人情報保護や組織横断的な情報共有、情報を自ら取りに行く姿勢の推奨も基本的考え方に据える。人間関係構築のために対面のコミュニケーションの必要性も指摘し、連携の活性化、生産性の高い働き方の推進を目指すとしている。
 市は行動規範を各所属に掲出し、職員への意識付けを進める。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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