マグロ、カツオ… 焼津産食材の魅力伝える「食彩紀行」 都内料理店が限定メニュー提供

 フレンチやイタリアン、日本料理の一流料理人が焼津市のミナミマグロやカツオなどを取り入れたメニューを提供する「焼津食彩紀行」が、都内で開催中だ。9月から焼津産の食材の魅力を発信している。

焼津産のミナミマグロを使ってメニューを開発した菊地正樹料理長=9月中旬、東京都墨田区
焼津産のミナミマグロを使ってメニューを開発した菊地正樹料理長=9月中旬、東京都墨田区

 焼津市が、市内の加工業者と首都圏の外食業者との交流を図って企画した。都内のシェフやメニュー開発担当者が6月、焼津市内の生産製造の現場を視察。個別商談会でマッチングが成立した。
 フレンチレストランなどを経営するオザミワールドは、10店舗のシェフがそれぞれミナミマグロのオリジナルメニューを考案し、9月末まで提供した。
 このうち、ブラッスリーオザミ・東京スカイツリーソラマチ店(東京都墨田区)の菊地正樹料理長(42)は「脂の量や味の濃さのバランスが良く、一目ぼれだった」と仕入れ先のキボシ水産(焼津市西小川)のミナミマグロを絶賛。大トロと赤身の部位をあぶり、アンチョビーやニンニク、オリーブオイルなどで味付けした一皿を完成させた。「マグロを使った料理の可能性を発見できた。焼津のカツオや野菜も使ってみたい」とうなずいた。
 日本料理店の神楽坂くろす(東京都新宿区)も、ミナミマグロのメニューを9月末まで提供した。カフェやイタリアンレストランのクラシック(同渋谷区)は8店舗で今月8日(一部店舗は21日)まで、料理にカツオなどを取り入れている。

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