天竜川水系の水道水 浜松など複数市町で異臭届け 台風15号の影響
台風15号の影響で静岡県内が記録的な大雨に見舞われた9月下旬以降、浜松市など天竜川水系の複数の市町で家庭の水道水に異臭が生じ、市町に届けがあったことが5日までに、関係者への取材で分かった。同市によると、検査の結果、水質自体に問題はなく、人体への影響もない。
市浄水課は、取水している天竜川の水質が大雨で変化し、においを多く発生する有機物が混入したことが要因とみている。市民からは「かび臭い」「土のにおいがする」などの問い合わせが相次いで寄せられている。市は活性炭装置などを使用し、においを和らげる措置などを取っている。
同課の担当者は「これだけ異臭が長期化するのは今までにない。水自体に問題はないので、安心して利用してほしい」と話す。
異臭の問い合わせは同水系の磐田、袋井、湖西市などでもあった。関係市町や県は今後、対策について協議する。