大地震備え連携強化 静岡・呉服町商店街で防災訓練
静岡市葵区の静岡呉服町名店街(中村陽史理事長)は6日、静岡伊勢丹や市消防局、静岡赤十字病院などと合同で大地震に備えた防災訓練を呉服町通り周辺で実施した。約100人が参加し、地域の連携強化と防災活動の技術向上を図った。
震度6強の激しい揺れに見舞われ、静岡伊勢丹の2階から出火したことを想定。商店街の従業員は客や通行人役の参加者を駿府城公園に避難誘導した。静岡伊勢丹では市消防局の隊員が、逃げ遅れた来店者の救助や消火活動の訓練に取り組んだ。
訓練終了後、日本赤十字社県支部による自動体外式除細動器(AED)の取り扱い講習も行われた。
中村理事長は「訓練を通じて、地震や大雨など災害の状況に合わせて、考えて行動するきっかけになれば」と話した。