ユーモラスに創作秘話 児童文学作家の大原さん講演 静岡・駿河区
静岡市在住の児童文学作家大原興三郎さんが10日、同市駿河区の市立南部図書館で講演した。ユーモアを交えながら創作秘話や普段の心がけを明かした。
講演会は図書館の開館30周年記念。大原さんは「空飛ぶのらネコ探険隊」シリーズで知られ、登呂遺跡公園をモチーフにした「おじさんは原始人だった」は映画化されている。
大原さんは「どの世界を書くにしても、その世界に精通した人たちがいる。だから、取材をきちんとやる」と強調。「でも原始時代には行けないから、そんなときは文献を読みあさる」と説明した。
近ごろの児童文学には、あえて「優しく」まとめようとする風潮があるという。「実におかしいと思う」と大原さん。「好きなように面白おかしく書くんだ。そう思って書き続けてきた」と語った。
(社会部・佐藤章弘)