巨大カボチャ、名物に 資源生かし郷土盛り上げ 小山・明倫地区

 小山町の明倫地域まちづくり推進協議会が、資源を生かした地域づくりに意欲的に取り組んでいる。毎年栽培し教育施設などに配布するジャンボカボチャは名物になった。顧問の保坂進さん(82)は「自然豊かで子育てに適した地域。活動を通じて多くの人に知り、住んでもらいたい」と話す。

ジャンボカボチャは明倫地区の名物になった=小山町
ジャンボカボチャは明倫地区の名物になった=小山町

 各地区の特色に合わせたまちづくりをする町の方針を受け、2015年に前身組織が活動をスタート。「谷戸山にいだかれて 水音ひびく やすらぎの郷」をキャッチフレーズに掲げ、谷戸山のハイキングコースやホタルの観賞ポイントを設定し、イベントを開く。
 ジャンボカボチャ栽培は5年以上前、話題づくりを目的に始めた。会員がポットに種を植え、一定の大きさになったら耕作放棄地に移して育てる。配布先は年々増え、今年はやや小ぶりの実を含め約50個を学校や商店に配った。重さ当てクイズに使われるなど、欠かせない存在になっている。
 町内の年長児には小さなカボチャを配布し、お礼の手紙が届くことも。住民も知らなかったホタルの生息地を見つけるなど、地域をより深く知る機会も得られる。会長の冨川修さん(75)は「子どもが喜んでくれるのが一番うれしい。活動を続けて地域を盛り上げたい」と力を込める。

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