天竜材の良さ、絵本で感じて 浜松・永田木材が市に寄贈

 浜松市北区の製材会社「永田木材」(永田琢也社長)はこのほど、木や森を題材に同社が制作・監修した絵本「てんりゅうやまのおんがくどう」と天竜ヒノキ製の台座を市内全ての市立小学校、幼稚園・保育園、図書館など360カ所に寄贈した。

鈴木市長(右)に絵本の内容を説明する永田社長(中央)と妻の友美さん=浜松市役所
鈴木市長(右)に絵本の内容を説明する永田社長(中央)と妻の友美さん=浜松市役所

 絵本は音楽堂の建設を目指す演奏家の子ウサギたちが森を訪れ、案内人のクマらとのやりとりを通じ、木の循環などについて学ぶ物語。天然乾燥させたスギやヒノキを本に張って手触りや匂いなども楽しめるようにした。
 持続可能な森林管理の国際認証「FSC」を取得した地域の財産の天竜材について、子どもたちが知り、誇りを持ってもらおうと申し出た。台座は絵本のブックスタンドとして使ってもらう。スギやヒノキを使ったパズルも図書館など27カ所に贈った。
 永田社長と絵本の制作に取り組んだ妻の友美さんが市役所を訪れ「親子で浜松の産業を学ぶ機会になれば」と鈴木康友市長に絵本を手渡した。

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