21カ所に妖精「ゴブリン」出現 小山町成美地区で芸術イベント

 小山町成美地区の中心部のあちこちに芸術作品を展示し、回遊してもらうイベント「アートウオークおやま」が22日始まる。21日までに作品の展示作業がほぼ終わった。主催する官民組織、町まちなか空間活性化協議会は「魅力的な店、地域を盛り上げようとする人の姿を見てほしい」と呼びかけている。

小山中前の和田坂に“出現”したゴブリン。小山町民のように優しい表情をしている=同町
小山中前の和田坂に“出現”したゴブリン。小山町民のように優しい表情をしている=同町

 落合、音渕、駅前通りの各商店街と周辺の屋内外21カ所に、具現化された妖精「ゴブリン」が“出現”する。決まった姿形はなく、アーティスト小中大地さんが町の雰囲気などから着想を得てデザインした。外壁に目や口を付けて建物全体が顔に見えるゴブリン、商店の看板商品と同じ姿をしたゴブリンに出合える。
 豊門会館では10カ国の芸術家らが「共生」をテーマに制作したアートメダルを展示。商店街の店舗には成美小児童の作品を置く。主催者はゴブリンを探す謎解きラリーと、店舗を巡るスタンプラリーを用意し回遊を促す。
 市街地の活性化を主要課題と捉える町は本年度、民間団体と共に同協議会を組織した。住み続けたくなるまちづくりの第一歩として、住民が地域に目を向ける機会を作ろうとイベントを企画した。
 ラリーの台紙を兼ねるウオーキングマップを豊門会館や駿河小山駅前交流センターなどで配布している。

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