声高らかに伝統民謡 静岡・葵区 愛好家が成果披露
静岡県内の民謡愛好家でつくる団体「杉の子会」は23日、練習の成果を発表する「おさらい会」を静岡市葵区のもくせい会館で開いた。子どもから80代のベテランまで約30人が登壇し、「ちゃっきり節」や「大井川蓮台越し唄」など県内の伝統民謡を披露した。
出演者は尺八や三味線の演奏に合わせ、こぶしが利いた力強い声を響かせた。最年少の大木美空さん(5)は母の悠希さんと登場し、「静岡舟上げ唄」を堂々と歌い上げた。
大正時代初期の安倍川の氾濫で、復旧工事の際に歌われた「安倍川粘土つき唄」を全員で合唱し、民謡継承への決意を新たにした。
同会代表で、SBS学苑パルシェ校で講師を務める杉山孝雄さん(81)は「民謡を通して郷土愛を育んでいきたい」と述べた。