浜松新球場 鈴木市長「一日も早く結論を」 定例会見で要望

 鈴木康友浜松市長は26日の定例記者会見で、県が同市西区に整備する新野球場について川勝平太知事が現行の日程にこだわらない考えを示したことに対し、「大きな事業なので検討の必要はあると思うが、一日も早く結論を導き出してもらいたい」と述べ、日程の遅れに理解を示しながらも、改めて早期の整備を求めた。
 鈴木市長は「主導権が市にあるわけではない。われわれは市の思い、要望を伝える」とし、市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会と27日に設立する建設促進期成同盟会を通じて働きかけを強める意向を示した。独自に行った事業費算定で、県の試算より若干のコストダウンが見込まれた状況を県に伝えたことも明らかにした。
 新野球場について、県は概算事業費80億~370億円の6案を提示し、年内に1案に絞り込む方針を示していた。だが、専門家が夜間照明によるアカウミガメへの影響を指摘したことを受け、川勝知事は「スケジュールありきではない」と、さらなる調査の必要性に言及した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞