四ツ池公園運動施設 浜松市「必要な修繕行う」 市議会特別委

 浜松市議会は27日、大型公共施設建設調査特別委員会を開いた。市側は、再整備に向けた議論が中断している中区の四ツ池公園運動施設について、「老朽化がさらに進んでいる。再整備方針が決まったとしても、当面は現在の施設を利用しないといけない」などと述べ、再整備とは関係なく、必要な修繕を進める方針を示した。
 市スポーツ振興課によると、同施設の浜松球場は1979年、陸上競技場は81年の建設で、ともに築40年以上が経過している。老朽化や劣化が進み、雨漏りや湧き水、塗装はがれ、照明やスコアボードの不良、街路灯の腐食などの不具合が各所で出ているという。
 同施設の再整備方針について市は、市内野球場の機能重複を避けるため、県が西区の遠州灘海浜公園篠原地区に建設する新野球場の規模を見極めた上で議論・策定する見通し。再整備方針を策定したとしても計画や設計、建設などで数年を要するとみられている。
 市側は、新野球場を含めた県の公園基本計画策定の進捗(しんちょく)状況なども報告し、県が提示した概算事業費80億~370億円の6案、夜間照明によるアカウミガメへの影響など環境影響予測調査結果について説明した。

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