「原発活用の選択肢増える」 中電社長、運転上限撤廃方針に見解

 中部電力の林欣吾社長は28日、名古屋市内で開いた定例記者会見で、原則40年、最長60年とする原発の運転期間を撤廃するとの政府方針について「既設の原発を持続的に活用する手段の選択肢が増え非常に意義深い」と述べた。
 原発の利点として国のエネルギー自給率の向上や、電力価格の抑制、二酸化炭素(CO2)の排出量削減などを挙げ「今後の原発の在り方について検討が進められることは重要だ」と語った。
 中電の浜岡原発(御前崎市佐倉)は3号機が運転開始から35年、4号機が来年で30年を迎える。現行法は原発の運転期間を原則40年とし、原子力規制委員会が認めれば1回に限り最長で20年延長できる。一方、政府の上限撤廃方針を受け、規制委は原発の長期運転の安全性を担保する仕組みを検討している。
 (豊橋支局・白本俊樹)

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