清水灯台「未来へ」 重要文化財指定書、海保に伝達

 今年9月に文部科学相から国の重要文化財に指定された静岡市清水区三保の清水灯台について、重文指定書を市から灯台所有者の清水海上保安部に渡す伝達式が28日、現地であった。灯台に万国旗が掲揚されるなか、関係者約20人が集った。

重要文化財指定書の伝達式の後、清水灯台を背に記念撮影をする関係者=静岡市清水区三保
重要文化財指定書の伝達式の後、清水灯台を背に記念撮影をする関係者=静岡市清水区三保

 清水灯台は日本初の鉄筋コンクリート造灯台で、1912年に建設された。今も現役の灯台だ。指定書を伝達した望月哲也市観光交流文化局長は「清水灯台は清水港の歴史を伝える貴重な建築物。未来に渡り継承されることを期待する」と述べた。清水海保の戸田陽一部長は「100年以上も立派に役割を果たしているのは、先人の灯台守たちの保守管理のたまもの。今後も温かく見守ってほしい」と話した。
 市は文化財特別公開の一環で、11月3日に通常は非公開の清水灯台内を特別公開する。午前中40人、午後40人の定員で当日午前9時50分から現地で整理券を配布する。

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