⚽高校サッカー 聖隷、浜名は格上撃破 静岡県大会決勝トーナメント1回戦

 第101回全国高校サッカー選手権県大会(県サッカー協会、県高体連、静岡新聞社など主催)の決勝トーナメント1回戦が30日、草薙総合運動場陸上競技場などで行われ、8強が決まった。聖隷クリストファーは常葉大橘を2-0、浜名も磐田東を1-0でともに格上のシード校を撃破した。第1シードの静岡学園と浜松開誠館、藤枝明誠、藤枝東は全て順当勝ち。第2シードの富士市立と清水桜が丘も11月3日の準々決勝に進んだ。

静岡学園 2(1―0 1―1)1 東海大翔洋
▽得点者【静】福地(鈴木)寺裏(白井)【東】曽根(PK)

富士市立 3(1―1 2―0)1 飛龍
▽得点者【富】井上(渡辺)山藤(井上)OG【飛】手登根

清水桜が丘 3(0―0 2―2 延 長 0―0 1―0)2 清水東
▽得点者【桜】杉山、西山(中沢)杉山(沢野)【東】中山(今井)今井(中山)

浜松開誠館 3(1―0 2―0)0 日大三島
▽得点者【浜】菅原(若尾)前田(今井)山口(前田)

藤枝東 3(2―1 1―1)2 科学技術
▽得点者【藤】渡辺、中島、野田(中島)【科】青柳(吉田)松永(戸塚)

聖隷クリストファー 2(0―0 2―0)0 常葉大橘
▽得点者【聖】川端、川崎

浜名 1(0―0 0―0 延 長 1―0 0―0)0 磐田東
▽得点者【浜】竹内

藤枝明誠 2(0―0 2―0)0 袋井
▽得点者【藤】山本(丸木)林(阿部)

 

開誠館 攻撃力発揮

 

 プリンスリーグ東海で首位を走る浜松開誠館が攻撃力を発揮し、順当に勝ち上がった。

photo02 浜松開誠館―日大三島 前半31分、先制ゴールを決める浜松開誠館の菅原(中央)=草薙総合運動場陸上競技場
前半31分の先制点は菅原。2年生はDFをかわしゴールを決め、「自分の武器はドリブル。得点を狙っていた」と笑顔を見せた。
 後半の2点に絡んだのは前田主将。18分に右足で追加点を挙げると、2分後には山口の3点目をアシスト。「サイド攻撃はチームの狙い」と胸を張った。
 県制覇に向け、前田は「FWから連動してボールを奪い、全員で戦うスタイルを貫きたい」と誓った。

 

 

静学しぶとく勝利 福地、寺裏がゴール


 優勝候補本命の静岡学園が苦しみながらも初戦を突破した。「気持ちをつくれていない選手がいた。課題だらけ」。川口監督は厳しい口調で指摘した。
  photo02 静岡学園―東海大翔洋 後半38分、決勝点を決めて喜ぶ静岡学園の寺裏=草薙総合運動場陸上競技場  

 全国の強豪と戦うプレミアリーグと違い、今大会はトーナメントで常に挑戦を受ける立場。気迫と執念を前面に出す東海大翔洋の守りに手を焼き、本来の攻撃力が影を潜めた。
 前半終了間際に2年生の福地が倒れながらつま先で先制したが、後半4分にPKで失点。リズムをつかめない中、暗雲を振り払ったのは寺裏。「全国舞台に行き、人生観を変えたい」。後半38分、強い思いを持つ攻撃的MFが中に切れ込み、右足を振り抜いた。
 一発勝負の厳しさを実感し、攻撃の柱の高橋は「精神的弱さが出た。自分が背中でチームを引っ張りたい」と決意を新たにした。

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