記者コラム「清流」 議論の場に若者を

 本紙の読者投稿欄にはさまざまな年代の意見が掲載される。中でも10代の投稿は学生時代を思い出したり、斬新な考えに驚いたりする。最近目を引いたのは部活動の地域移行に関する投稿。生徒が関係する問題なのに生徒の声が目立たないという内容だった。
 子どもたちが影響を受ける問題は部活動改革だけではなく小中学校や高校の再編など多岐にわたる。しかし議論の場は大人が中心で若者はいないことが多いと感じる。勉学や習い事に忙しい彼らへの配慮もあるだろうが、地域の一員である若者が意見を述べる場を設けるのも大人の役割ではないだろうか。
 来年4月にはこども家庭庁が発足する。子どもや学生の声を政策に反映させるには彼らが意見を伝える機会を身近な場から増やす必要がある。
 (掛川支局・伊藤さくら)

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