在来作物 受け継ごう 静岡農高生、児童に研究室案内やクイズ

 静岡農高(静岡市葵区)生物工学部は31日、小学校との連携事業として千代田小(同区)3年生を対象に、同市の在来作物を学んでもらう授業を同高の農場や研究室で行った。部員18人がクイズなどを通して在来作物の魅力を児童に伝えた。

植物組織培養を紹介する部員=静岡市葵区の静岡農業高
植物組織培養を紹介する部員=静岡市葵区の静岡農業高


 在来作物はその土地で栽培され、種や苗が保存されて受け継がれてきた作物。同部は栽培者が減少して在来作物が途絶えることに危機感を持ち、植物組織培養などで在来作物を保護している。
 部員は「かつぶし芋」「すじなし豆」を育てている畑や、「緑小豆」などを培養している研究室を案内。在来作物の名前から、特徴を考えるクイズを出題した。児童らは部員が作ったワークシートに熱心にメモを取った。
 同高2年の鈴木優那部長(16)は「将来も在来作物を残すために、子どもに魅力を伝えたかった」と話し、同小3年の湯浅さつきさん(9)は「在来作物についてもっと知りたい」と笑顔を見せた。

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