地質調査向上へ ジオフォーラム開催 静岡

 土木建築の業者などでつくる静岡県地質調査業協会はこのほど、会員の技術向上を目的とした「ジオフォーラム」を静岡市葵区で開いた。県と民間6社が盛り土や土壌汚染に関する調査技術を発表した。

地質調査などの技術向上を目的としたジオフォーラム=静岡市葵区
地質調査などの技術向上を目的としたジオフォーラム=静岡市葵区

 静岡コンサルタント(三島市)の天野照久さんは、谷に造成された盛り土の地盤調査の事例を紹介した。地層構成や地下水位のボーリング調査のほか、盛り土の変動状況を把握するための動態観測などを行うことで、地震発生時の滑動崩落の危険性を検証したことを説明した。
 汚染物質が検出された土壌の調査やダムの耐震性評価方法についての発表もあり、参加者は相互理解を深めた。
 同会の松浦好樹会長は、熱海市伊豆山で発生した大規模土石流を念頭に県内で災害が相次いでいるとし「業界全体で地質技術の向上を図り、社会貢献を目指していきたい」と述べた。

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