決勝は13日、東海大翔洋―聖光 全国高校ラグビー静岡県大会
第102回全国高校ラグビー静岡県大会(静岡新聞社・静岡放送後援)の準決勝が6日、裾野市運動公園で行われ、東海大翔洋と聖光が決勝に進んだ。東海大翔洋は後半に攻撃力を見せつけ、66-9で科学技術を圧倒。聖光は勝負どころでFB立山とWTB小野沢が力を発揮し、24-12で浜松工を下した。4年連続で同じカードとなった決勝は13日午後1時半からエコパスタジアムで行われ、SBSテレビが生中継する。
▽準決勝
東海大翔洋 66(17―94 9―0)9 科学技術
聖光 24(16―7 8―5)12 浜松工
立山と小野沢 得点源が機能 聖光
得点源の2人が機能し、聖光が浜松工に競り勝った。ゴールとペナルティーゴール合わせて5本を決めたFB立山は「接戦は想定内。自信を持ってキックできた」と笑顔を見せた。
前半17分にオーストラリア留学帰りのWTB小野沢がラインアウトのこぼれ球を拾ってトライを決めるなど一時は16-0とリードしたが、前半終了間際にトライを奪われると後半20分にもラックからゴールラインを割られた。
暗雲を吹き払ったのは立山と小野沢のコンビ。後半25分、「相手ラインを抜く道が見えていた」と立山が敵陣深くまで突破し、パスを受けた小野沢が決定的なトライを奪った。
ただ、判断ミスがあった前半の攻撃を課題に挙げ、松山監督は「準備してきたプレーができなかった。ボールを動かし、もっと強いラグビーができる」と奮起を促す。小野沢は「全員守備、全員攻撃で決勝も自分がトライを取って勝ちたい」と誓った。
多彩な攻撃発揮 東海大翔洋
多彩な攻撃を見せた東海大翔洋が科学技術を圧倒した。津高監督は「前半はセットプレーでミスが出たが、修正して冷静にボールをつなぎ、テンポよく攻撃できた」と決勝に向け手応えを示した。
前半は反則が目立って17-9と競り合って折り返した。自慢の攻撃力を発揮したのは後半から。立て続けに3トライを奪うと、15分には梅田が自陣からライン際を50メートル以上独走し、ダメ押しのトライを決めた。
中学1年からラグビーを始めてずっとFWだったが、高校2年の夏前にバックスへ転向。力強いランが武器のWTBは「体幹には自信がある」と追いすがる相手選手を振り切った。
モールを押し切ったトライもあり、ナンバー8で主将の名取は「攻撃はやりたいことができた」と自信を深めた。決勝は4年続けて同カードで、翔洋は昨年破れた雪辱を期す。名取主将は「相手のキープレーヤーを抑え、FWの仕事を全うしたい」と意欲を高めた。