土壌調査「問題なし」 浜松の江之島ビーチコート整備予定地

 浜松市議会は7日、5常任委員会を開いた。市は市民文教委員会で、有害物質を含む廃棄物層が見つかっていた江之島ビーチコート整備予定地(南区)での土壌調査の結果について、廃棄物層の下の土壌からは環境基準値を超える有害物質は検出されず、環境面で利用上の安全が確認されたことを報告した。市は今後、民間活用を含めた事業手法の調査に着手する。
 市スポーツ振興課によると、調査は4~10月に実施。敷地内386カ所の3メートル地中で廃棄物の有無を確認し、その下層の土壌分析を行った。調査の結果、202カ所で廃棄物層が見つかったが、その50センチ下の土壌に含まれたカドミウムやフッ素は全て基準値に適合し、地表への影響はないことが確認された。5カ所で行ったダイオキシンの調査も問題はなかったという。
 この土地は過去、一時的に最終処分場や田畑として使われていたとされる。市が2021年度に施設基本設計のため3カ所でボーリング調査したところ、2カ所で廃棄物層が見つかり、簡易調査では層内から基準値を超えるカドミウムとフッ素が検出されたため、詳細な調査を行っていた。
 同コートはビーチバレー用12面を確保できる国内最大規模の施設とする予定。市は今回の調査で開業が当初予定の24年7月から25年度以降にずれ込む見通しを示している。

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