マスコット「ぼけぼー」話題 95歳浅原さん(沼津)制作10年

 沼津市の浅原きよえさん(95)が認知症防止のために制作を続ける動物のマスコット「ぼけぼー」の展示会が12日、同市内浦三津のギャラリースペース「omusubi」で始まる。日曜を除く23日まで。

浅原さんが制作したマスコット「ぼけぼー」を手にする高良さん=沼津市内浦三津の「omusubi」
浅原さんが制作したマスコット「ぼけぼー」を手にする高良さん=沼津市内浦三津の「omusubi」

 浅原さんがフェルトを使ったマスコット作りを始めたのは85歳のころ。ネコやパンダなどの動物たちを個性的な色使いと表情で表現し、10年間で制作した作品数は5千を超える。孫の高良春香さん(35)は初めて作品を見た当時「へんてこな見た目に衝撃を受けた」と振り返る。高良さんが「ぼけぼー」と命名し、たくさんの人に見てほしいと自身の働いていた東京都のカフェで作品を展示。愛くるしい見た目が評判を呼び、全国で展示・販売会が開かれるなど人気を集めてきた。
 地元沼津での個展開催は7年ぶり2度目。制作を始めた初期から最新の作品まで約500点が並ぶ。作風の変化やテーマごとにまとめられたマスコットを楽しむことができる。浅原さんは「展示会までは生きる」と意気込んでいたという。高良さんは「80歳を超えても成長できるという、10年間の過程を見てほしい」と話した。
 会場では作品の販売も行う。開場は平日午前11時~午後2時。土・祝日は午前11時~午後3時。

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