静岡人インタビュー「この人」 沼津グッズを開発するよたさんこと石井亮太さん(沼津市)

 沼津市内の名店を題材にした「ヌマヅ看板シール」や名物をキーホルダーにした「沼津ガチャタマ」といった沼津の魅力を形にした商品の製作に取り組む。昔からあるものにもう一度スポットを当てる“リポップ”をテーマに活動する。三島市出身。27歳。

石井亮太さん
石井亮太さん

 -どのような商品か。
 「看板シールは甘味店やクリーニング店など約20店舗の看板をシール化したもの。寿太郎みかんや、菓子パンの『のっぽ』などをキーホルダー化した沼津ガチャタマは“ご当地ガチャ”を各地で企画する埼玉県の企業と協力して手がけた。その他には、沼津名産の干物を怪獣のようにデザインしたキャラクター『ヒモノラ』を考案した」
 -きっかけは。
 「デザイン業などを営む中で、昔からあるものに独自の発想を加えて楽しくしたりかわいらしくしたりすることに魅力を感じ、“リポップ”と呼び始めた。沼津は中高生の頃から通っていた思い入れのある町。掘り起こせる題材もたくさんあり、リポップしたいと考えた」
 -反響はどうか。
 「沼津ガチャタマは発売数日で3千個ほどが売れた。『かわいい』『つい買いたくなる』とSNS(交流サイト)でも評判になった。看板シールをスマートフォンに貼っている人やヒモノラのTシャツを着ている人を見かけたという話も聞くので、徐々に広がっていると感じる」
 -今後の展望は。
 「沼津にはまだまだ魅力のあるものがたくさんある。現在はヒモノラに続き、戸田地区の名産のタカアシガニを機械のようにデザインしたキャラクターを考えている。もっとリポップという行為が日本中に広がっていくように活動を続けたい」

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