雑がみ分別袋 学生考案新デザイン 浜松市、リサイクル推進へ制作

 浜松市は家庭ごみの排出量削減に向けて、ティッシュ箱や菓子箱などの「雑がみ」の分別・リサイクルを推進するため、新たなデザインの「雑がみ分別袋」を制作した。静岡文化芸術大(中区)の学生を対象にコンクールを行い、デザイン学科3年の佐野颯海さん(21)=中区=の作品を採用。若者を中心とした幅広い世代のごみ減量・分別意識が高まるよう、普段使いができるシンプルなデザインに仕上げた。

雑がみ分別袋の新デザイン(右)を考案した佐野さん。シンプルなデザインに仕上げ、従来品との差別化を図った=浜松市役所
雑がみ分別袋の新デザイン(右)を考案した佐野さん。シンプルなデザインに仕上げ、従来品との差別化を図った=浜松市役所

 紙の原料である木にちなんだ葉の形や、リサイクルをイメージして大きな「∞」の矢印を配置。「LET’S COLLECT! ZATSUGAMI」のキャッチフレーズを添えた。雑がみの種類や出し方などを記載している従来の分別袋との違いを出した。
 18日には市役所で表彰式を行い、鈴木康友市長が表彰状を手渡して「素晴らしいデザイン。雑がみの分別が進むことを期待したい」と謝辞を述べた。佐野さんは「多くの人が雑がみについて知り、分別を意識するきっかけになれば」と語った。
 市は12月~来年1月、市内のイオン各店や遠鉄百貨店の一部売り場などで購入商品持ち帰り用紙袋として活用してもらい、4万5千枚を無料配布する。
 市ごみ減量推進課によると、市内の家庭ごみ排出量はここ数年、横ばい状態が続く。可燃ごみの約30%は紙類で、そのうち雑がみは約35%を占めている。

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