⚽藤枝MYFC 文句なしJ2昇格「歴史の扉開いた」 J3最終節

 J3リーグは20日、最終節を行い、藤枝は敵地で長野と0-0で引き分け、勝ち点を1積み上げて2位でJ2昇格を決めた。沼津はホームで宮崎に1-2で敗れ、15位に終わった。

J2昇格を決めてサポーターと喜ぶ藤枝の選手たち=長野Uスタジアム
J2昇格を決めてサポーターと喜ぶ藤枝の選手たち=長野Uスタジアム
ゴールを狙う藤枝・久保
ゴールを狙う藤枝・久保
J2昇格を決めてサポーターと喜ぶ藤枝の選手たち=長野Uスタジアム
ゴールを狙う藤枝・久保


(2)長野U(2分け)▽観衆3649人
長野 14勝10分け10敗(52) 0(0―0 0―0)0 藤枝 20勝7分け7敗(67)

自力で勝ち点1 集大成
 タフさを身につけた藤枝が最後まで攻め続け、敵地に駆け付けたサポーターとJ2昇格の喜びを分かち合った。超攻撃的サッカーを志向する須藤監督は「歴史の扉を開いた。強度と走力が増し、見せるだけじゃなく強いチームに成長した」と目を細めた。
 負けても昇格を争う3位以下とは得失点差で優位な立場だったが、全員が今季の集大成にしようと最終節に臨んだ。前半は選手間の距離が遠く前線からのプレスがはまらなかったが、後半から2トップ3ボランチに変えると攻撃が活性化した。
 得点こそ奪えなかったものの、カウンターを狙う相手に後半はシュートを打たせず、杉田、岩渕が決定機をつくった。主将の杉田は「後半の攻撃は今季一番の出来。前の選手がスイッチを入れ、ゴールへの迫力を出せた」と手応えを示した。
 今季の躍進を支えたのは守備陣の踏ん張りも大きい。失点はリーグ2位の少なさで、最終節も体を張ってゴールを守ったGK内山は「自分の手で昇格をつかみ、充実したシーズンだった」と胸を張った。
 大卒新人で今季10得点を挙げた久保は「1対1で負けないアグレッシブさを出せたのが大きい」とシーズンを振り返った上で、「チャンスを確実に決めきる力が必要。自分もチームも挑戦を続けたい」と来季J2での戦いを見据えた。

横山 屈指の選手へ
 今季13得点でチーム得点王になったのは3年目の横山。最終節も中盤から前線まで豊富な運動量でチームに推進力を生んだ。
 長所を伸ばす須藤監督の手腕で大きく成長した。「減点方式じゃなく、強みを評価してくれるので選手各自が自分を表現できた」とチームの雰囲気を説明する。
 昇格を決めたが、自身のプレーには不満顔。「終盤、ゴール前の好機で足に力が入らなかった。走力をさらに上げ、J2屈指のタレントになりたい」と誓いを新たにした。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞