30年前のタイムカプセル開封 思い出の品に感慨 小山町住民

 小山町足柄地区区長会などは24日、同地区の合士ケ久保土地区画整理事業完成を記念して30年前に埋められたタイムカプセルを開封した。地元住民が懐かしの品を手に取って当時を思い起こした。

開封したタイムカプセルをのぞき込む住民=小山町竹之下の足柄ふれあい公園
開封したタイムカプセルをのぞき込む住民=小山町竹之下の足柄ふれあい公園

 同町竹之下の足柄ふれあい公園で開いた式典で、池谷晴一町長らが円柱型のカプセルを開けた。中には当時の世帯主の名前が書かれた封筒があり、集まった住民はわが家の封筒を開けて中身を確認。子どもの美術作品を眺めたり、現金を見つけて驚いたりした。
 北田京子さん(67)は昨年亡くなった義父、清さんの名前が書かれた封筒を開けた。家族写真に見入り「きれいに保存されていて驚いた。みんな若い」と感慨に浸った。
 区画整理組合の理事長だった岩田豊治さんが現在の住民に宛てた手紙もあった。「竹之下は誇れる土地。史跡や歴史を後世に伝えてほしい」などと読み上げられた。
 合士ケ久保土地区画整理事業は1991年7月に造成工事が完了し、50区画の宅地と「宿さくら公園」が整備された。タイムカプセルは92年10月に同公園に埋められた。

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