「よこすかしろ」製糖始まる 掛川市大須賀地区伝統

 掛川市大須賀地区伝統の白下糖「よこすかしろ」の製糖作業が同市大渕のサンサンファームの工場で始まった。12月3日から販売を開始する。

あめ色の「よこすかしろ」=掛川市大渕のサンサンファーム
あめ色の「よこすかしろ」=掛川市大渕のサンサンファーム

 よこすかしろ保存会が毎年、伝統を守ろうと地元農家が栽培したサトウキビを使って生産加工を行っている。工場では保存会のメンバーが搾り汁のあくを除去しながら大鍋で煮詰めたり、かき混ぜながら冷やしたりする江戸時代から受け継いだ手順で作業を進めている。
 松本幹次工場長(70)は「高齢化によりサトウキビの刈り取りなど作業が大変になっているが、この時期を待ってくれる人がいるのは励みになる。年に1回、保存会のメンバーに会えるのも楽しい」と話した。
 サンサンファーム、とうもんの里、道の駅掛川などで販売する。

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