⚽スペイン撃破「もう一度」 元五輪代表村松さん(藤枝東高出)エール、友の底力信じる W杯カタール大会

 2012年ロンドン五輪サッカー男子日本代表の村松大輔さん(32)=静岡ガス勤務、藤枝東高出=が、コスタリカ戦の敗戦で窮地に追い込まれたワールドカップ(W杯)カタール大会を戦う日本代表の旧友にエールを送った。「攻められる時間は長くなるが、踏ん張れば必ずチャンスはある」。日本時間12月2日早朝のスペイン戦での勝利を信じている。

ロンドン五輪の仲間だった日本代表メンバーにエールを送る村松大輔さん=30日午前、富士市の静岡ガス富士支社
ロンドン五輪の仲間だった日本代表メンバーにエールを送る村松大輔さん=30日午前、富士市の静岡ガス富士支社
ロンドン五輪1次リーグのホンジュラス戦で相手選手と競り合う村松さん(左)=2012年8月、コベントリー
ロンドン五輪1次リーグのホンジュラス戦で相手選手と競り合う村松さん(左)=2012年8月、コベントリー
ロンドン五輪の仲間だった日本代表メンバーにエールを送る村松大輔さん=30日午前、富士市の静岡ガス富士支社
ロンドン五輪1次リーグのホンジュラス戦で相手選手と競り合う村松さん(左)=2012年8月、コベントリー

 清水エスパルスに所属していた22歳の時、ロンドン五輪代表に選ばれた。そこにはカタール大会でもピッチに立つGK権田修一(清水エスパルス)、DF吉田麻也(シャルケ)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)がいた。
 村松さんが鮮明に覚えていたのは、ロンドン出発直前に国立競技場で行われた壮行試合だ。ニュージーランドを相手に1点リードの後半途中。逃げ切りを図るため、守備的MFに入った村松さんは自らのミスで球を奪われ、同点に追い付かれた。責任を問い詰める仲間がいた中、吉田はショックに沈む村松さんにいち早く優しい声を掛けてくれた。「当時からリーダーとして完成されていた」
 村松さんはJリーグ3部(J3)ギラヴァンツ北九州を最後に29歳で現役引退した。その後地元に戻り2020年から静岡ガスに勤務。現在は営業マンとして忙しい日々を送る。仕事の合間を縫って観戦する今大会でのスペイン代表について「スペインはどの世代も変わらず中盤でスペースをつくって崩してくる」と印象を語る。
 4強入りしたロンドン五輪では、予選リーグ初戦でスペインを大津祐樹(ジュビロ磐田)のゴールで、1―0で下して勢いに乗った。ベンチから見守った村松さんは「僕らの時も足の速いFW永井謙佑選手(名古屋グランパス)がいた。守って守ってカウンター狙いだった」。10年前に成し遂げた無敵艦隊撃破の記憶に思いをはせ、日本の守備のとりでとなる3人に当時の再現を託した。

 

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