浜松南部 王者脅かす 2年連続2位も26秒差に【市町対抗駅伝】

 初優勝を狙った浜松市南部は浜松市北部の牙城を切り崩せず、2年連続の2位に終わった。ほぼ同時にたすきを受けるアンカー勝負にもつれ込んだが、最後に地力の差を見せつけられた。アンカー前川(杏林堂薬局)は高校時代の同級生を相手に食らいついたものの「後半の上り区間でリズムを上げられなかった。力不足だった」と完敗を認めた。

浜松市南部の宮沢諒真からたすきを受け取るアンカー前川優月(左)=第11中継所(写真部・杉山英一)
浜松市南部の宮沢諒真からたすきを受け取るアンカー前川優月(左)=第11中継所(写真部・杉山英一)

 後半の地力で勝る浜松市北部に対抗するため、三輪監督(浜松開誠館高教)はアンカーまでに20~30秒の貯金をつくるプランを温めていた。区間賞を獲得した7区の佐藤(浜松南部中)の時点では38秒差で首位を守り、逃げ切り態勢に入った。だが、じりじり追い上げられると、11区で逆転を許した。4区で区間賞の宮田(浜松市立高)は「もっと貯金をつくりたかった」と悔やんだ。だが、それぞれにその思いがあったからこそ、近年まれに見る最終盤のデッドヒートにつながった。
 昨年は2分以上あった浜松市北部との差は、26秒まで縮まった。タレントぞろいのライバルを一時追い込んだのは胸を張っていい。指揮官は「もっと浜松の人たちが、はらはら、どきどきするレースができれば」と切磋琢磨(せっさたくま)していくつもりだ。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞