クロアチア戦 うまさとパワー両面に警戒 松原良香氏が展望語る サッカーW杯カタール大会

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表は6日未明、初の8強入りを懸けて決勝トーナメント1回戦でクロアチアと戦う。1996年アトランタ五輪代表の松原良香氏(48)=浜松市出身=に、勝負のポイントや警戒すべき選手を聞いた。

松原良香氏
松原良香氏

 クロアチアは中盤や前線のタレントが豊富で要注意だ。中盤にはモドリッチ(レアル・マドリード)やブロゾビッチ(インテル・ミラノ)らビッグクラブの中心選手がいる。左ウイングのペリシッチ(トットナム)はスピードがあり両足で蹴られる。右のクラマリッチ(ホッフェンハイム)はうまいタイプ。ドリブルで崩し、スルーパスも出す。
 ただ、最終ラインのセンターバックは足元があまりうまくない。ボールはそんなにつなげないが、対人や高さに強い。左サイドバックのソサは伊藤洋輝(浜松市出身)や遠藤航がいるシュツットガルトに所属している。左利きで小柄だが、素早くてクロスをバンバン上げてくる。攻撃的でブンデスリーガでも一、二を争う。
 全体的にはつかみどころが難しいチームという印象。うまさでいなす側面とパワーで押し切るところと両面ある。攻撃の中心となるモドリッチはクラブではゲームを支配し、たくさん球に触って至る所に顔を出して球をつなぐ。だが、クロアチア代表では周りがそこまでうまくない。最終ラインに球が入ると、蹴ってしまうのでつなげない。
 チームとしての完成度は日本の方が高いとみている。ただ、CKなどラフにボールを入れてくる場面には警戒が必要。自分もクロアチアでプレーしていたが、球際はものすごく強い。パワーがあるから球際でやられていた印象が強い。

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