浜松市ごみ有料化 素案修正へ 草や葉を対象外検討

 浜松市は5日、市議会環境経済委員会で、家庭ごみ処理の有料化について、市民に提示していた制度素案の内容を修正し、有料化の対象品目から草や葉を除外する方向で検討していることを明らかにした。市が素案の具体的な修正内容を示すのは今回が初めて。
 素案では、家庭の庭などの剪定(せんてい)枝は無料回収を続ける一方、関連する草や葉は有料化の対象になっていた。制度素案に関して7~10月に市民から募った意見の中には、緑化保全の観点での矛盾などを指摘する声もあり、内容修正の検討に入ったという。市は今後、市民意見などを基に、さらに制度を改めて整理する方針を示している。
 市は市議会11月定例会の代表質問で、物価高騰など現在の社会・経済情勢を踏まえ、本年度中の関連条例案の提出を見送り、2023年9月定例会をめどに市議会に諮りたい意向を明らかにした。周知期間として1年を設けるため、制度開始は最短でも24年9月以降となる。
 市には1607人から計7924件の意見が寄せられた。市は近く、市民の意見と市の回答をホームページなどで公開する。

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