北回廊の漆塗り替え完了 静岡浅間神社 40年ぶり「つや感じて」
国の重要文化財に指定されている建造物の改修工事を進める静岡浅間神社(静岡市葵区)は3年前から実施してきた「北回廊」の漆の塗り替え作業が完了し、7日、「北回廊竣功(しゅんこう)奉告祭」を行った。化粧直しされた建造物が市や工事関係者など約60人にお披露目された。
同神社は「20年かけての化粧直し」と銘打ち、2014年から境内にある重要文化財26棟の漆と彩色の塗り替えを実施している。北回廊の塗り替えは40年ぶりで、約1トンの漆が屋根や壁を鮮やかに彩った。権禰宜(ごんねぎ)の宇佐美洋二さんは「きれいに生まれ変わった。漆のつやや美しさを見て感じてほしい」と話した。
来年は「大拝殿」の改修工事に移る予定。桜井豊彦宮司は「みなさんのおかげでここまで完成した。これからが本番なので、ご協力を」と呼びかけた。