発達障害者への合理的配慮とは 菊川で学習会

 発達障害のある子どもを持つ親の会「スノードロップ菊川」はこのほど、合理的配慮について理解を深める学習会を同市の中央公民館で開いた。静岡大教育実践総合センターの岡本康哉特任教授が講演し、約30人が聴講した合理的配慮は障害者から障壁となる物事を取り除くことを求められた際に、過度な負担にならない範囲で柔軟に対応すること。たとえば、知的障害者に情報提供するときに漢字にふりがなを付けるなどの配慮。岡本特任教授はスポーツや教育の場で合理的配慮が議論になる事例を紹介しながら説明した。スポーツを例に、障壁をなくせばスポーツ人口が増えて健康増進につながるとし「合理的配慮は最終的には社会的利益になるのではないか」と強調した。

合理的配慮をテーマに講演する岡本特任教授=菊川市中央公民館
合理的配慮をテーマに講演する岡本特任教授=菊川市中央公民館

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