給食のオーガニック化を 浜松の団体 市長に宣言提案

 浜松市はこのほど、鈴木康友市長と市民が昼食を取りながら懇談する「チャット!やらまいか」を市役所で開いた。市内などで種を守る活動に取り組む任意団体「はままつ種ねっとわーく」の川田忍代表らが学校給食のオーガニック化や、地域ぐるみで有機農業に取り組む市町村を支援する国の制度「オーガニックビレッジ宣言」を行うよう提案した。

鈴木市長(中央)に「オーガニックビレッジ宣言」の実施を提案した川田代表(左)ら=浜松市役所
鈴木市長(中央)に「オーガニックビレッジ宣言」の実施を提案した川田代表(左)ら=浜松市役所

 川田代表のほかに参加したのは各団体で食や健康などの活動に取り組む男女3人。「ヘチマおじさん」として啓発活動を行っている川田代表はオーガニック給食を取り入れた保育園などでの実績を紹介し「一度に全てをオーガニック食材に変えるのではなく、部分的でも子供の食の意識は変わる。子供の未来を守ることにもつながる」と期待を寄せた。
 今後、農業人口の減少に伴って耕作放棄地の増加が懸念されることなどにも触れ、「宣言を含め、今から『種まき』を行うことで持続可能な地域、豊かなまちづくりが実現できるのでは」と協力を求めた。鈴木市長は「浜松も農業施策に力を入れている。食は大事。アプローチを検討したい」と語った。

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