「幻の城之崎城」解説 大河ドラマ先駆け、専門家が講演 磐田

 来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に先駆けて、磐田市はこのほど、公益財団法人日本城郭協会理事の加藤理文さんを招いた講演会を同市見付のワークピア磐田で開いた。加藤さんは「家康が磐田に築いた幻の城」と題して講演した。

「家康が磐田に築いた幻の城」と題して講演する加藤さん=磐田市見付のワークピア磐田(市提供)
「家康が磐田に築いた幻の城」と題して講演する加藤さん=磐田市見付のワークピア磐田(市提供)

 加藤さんは、同市見付に残る家康ゆかりの城「城之崎城」の歴史や構造などを解説。築城場所に見付を選んだ理由として、遠江の政治の中心として栄えていたことや陸路と水上交通の要衝であったことなどを挙げた。
 城之崎城が完成間際で放棄され、引馬城(現・浜松城)に拠点を移したのは用水不足のほか、対立していた武田信玄の侵攻を受けた場合、天竜川を背に戦うのは戦術的に不利と、家康が考えたという通説も紹介した。

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