サッカーW杯 静岡県勢3人振り返り GK権田、DF伊藤、斉藤コーチ 今後の抱負語る

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会から戻った静岡県勢のGK権田修一(33)=清水=とDF伊藤洋輝(23)=シュツットガルト、浜松市出身、磐田ユース出=、斉藤俊秀コーチ(49)=清水東高出=の3人が16日、県庁で川勝平太知事に報告を行った後、W杯で得たものや今後の抱負などを語った。

表敬訪問後に取材陣の質問に応じる(右から)権田修一、伊藤洋輝、斉藤俊秀コーチ=県庁
表敬訪問後に取材陣の質問に応じる(右から)権田修一、伊藤洋輝、斉藤俊秀コーチ=県庁

 日本の守護神として全試合にフル出場した権田は「目標のベスト8は果たせなかったが、帰国して『感動、勇気をもらった』と声を掛けてもらいうれしかった」と笑顔を見せた。
 一方、「もっとできたという思いがある」と悔しさもにじませ、「ここで満足せず、一つ二つ武器を身に付け、次の大会を目指したい」と決意を示した。また、来季の去就について問われると、「まだ決まっていないが、自分が成長できる場所でプレーしたい」と答えるにとどめた。
 初のW杯に臨んだ伊藤は「大会の大きさを実感し、何度も出たくなるという理由が分かった」と振り返った。
 今大会の出場はコスタリカ戦の後半だけだったが、斉藤コーチから「たぐいまれな可能性と身体能力がある。3回W杯に関われる」と期待され、「今回の自分のパフォーマンスには悔いが残る。経験をどう成長につなげるかが大事。今後は代表の守備陣を引っ張る存在になりたい」と決意を示した。
 森保一監督を支えた斉藤コーチは「現地の受け入れが温かく、コスタリカに負けても『まだ大丈夫』と声を掛けてもらいありがたかった」と感謝した。今後の目標については静岡出身の代表選手が減っている現状を踏まえ、「サッカーの楽しさと素晴らしさを伝え、指導者として今回の経験・知見を生かして1人でも多くの選手を育てたい」と意欲を新たにした。

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