聖夜の空にサプライズ 静岡市駿河区の企業 入院中の子どもへ花火

 静岡市葵区の県立こども病院に入院している子どもに喜んでもらおうと、地元企業による「クリスマスサプライズ花火」が25日夜、同病院近くのあさはた緑地で行われた。大小無数の打ち上げ花火が聖夜を明るく彩った。

聖夜を彩った打ち上げ花火=静岡市葵区
聖夜を彩った打ち上げ花火=静岡市葵区

 金属加工の村田ボーリング技研(同市駿河区)が企画し、同病院に呼び掛けて初めて実現した。約550発の花火が次々と打ち上げられ、赤や黄、緑などさまざまな色の大輪を咲かせた。同病院によると、多くの子どもたちは窓越しに空を見上げて約10分間のショーを満喫したという。
 同社は新型コロナウイルス禍で疲弊した地元を元気づけようと2020年から年1回、市内で花火を企画している。村田光生社長(65)は「入院中の子どもやその家族、職員のみなさんに病気と闘う勇気を届けることができたら」とサプライズの成功に声を弾ませた。
 坂本喜三郎院長は「病気で花火を会場で見ることが難しい子どもが多くいる。心と体に響く最高のクリスマスプレゼントになった」と喜んだ。

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