中学生議員 将来へ提言 人口減少や伝統文化継承、温暖化…「はままつ未来議会」

 浜松市内の中学生が市政や浜松の将来について考える「はままつ未来議会」が26日、市議会本会議場で開かれた。今年のテーマは「サステナブル(持続可能)な地域社会を目指して」。市内58校から2年生各1人が代表として参加し、鈴木康友市長や幹部職員に対して、市政の課題に関する質問や解決策についての提言を行った。

中学生が浜松市政や浜松の将来について考えた「はままつ未来議会」=同市議会本会議場
中学生が浜松市政や浜松の将来について考えた「はままつ未来議会」=同市議会本会議場

 生徒は11月の事前学習会で、課題ごと六つのグループをつくって準備を進めてきた。この日は、市議会本会議の質疑を模して議員役の生徒が登壇し、市側が答弁する形式で実施。進行役の議長と副議長も生徒が務めた。
 人口減少について考えたグループは「メタバース(インターネット上の仮想空間)やICT(情報通信技術)など先端技術を活用したまちづくり」「子育て世代に住みやすいまち」「空き公園や耕作放棄地を活用した遊び場の整備」を提案し、「必要な人に必要な支援を。多くの子供の声が響くまちになってほしい」と訴えた。
 鈴木市長はデジタルを活用した国の地方活性化策「デジタル田園都市国家構想」を挙げ、「豊かな自然と都市機能を持つ浜松は飛躍するチャンス。市の魅力を高め、まちを元気にする取り組みを進めたい」と述べた。
 このほか、伝統文化の継承や地球温暖化対策、ごみ減量などについて活発な質疑があり、生徒らは「自分たちも積極的に関わり、貢献していきたい」などと意見を語った。

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