ヴァンジ美術館 「現状形態で存続を」8割 長泉町、アンケート結果公表

 新型コロナウイルス禍による経営難を踏まえ、静岡県に施設の譲渡を提案したヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)はこのほど、同館の在り方について利用者らに聞いたウェブアンケートの結果をまとめた。全国から回答した9659人の約8割が「これまでどおりの形態での存続」を望んだ。
 全体の98%が「存続を望む」とし、その内の81%が「これまでどおり」の運営形態を希望した。現在行っている美術館の活動で継続した方が良いものを聞いたところ「障害のある方も楽しめる美術館づくり」が64%でトップ。「触れることのできる作品の展示」が15%で続いた。
 アンケートは9~25日に実施した。岡野妙子専務理事は「さまざまな立場の方が親しめる博物館という方針が理解されている。期待に応えられるよう、存続に向けた努力を続ける」と話した。
 同館は26日から大規模修繕のため一時閉館している。アンケート結果は年明けに公式サイトで公表予定。

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