台風15号なお爪痕 静岡・葵区油山で早期復旧願い餅つき
昨年9月に台風15号で被害を受けた静岡市葵区油山の被災者らが4日、新年の餅つきイベントを行った。今も災害の爪痕が残っており、生活基盤の早期復旧と新たな1年の平穏を願った。
災害ボランティア団体の「はままつnanet」(浜松市)や「災害NGO結」(沖縄県)が、地域の結束力と活気を高めてもらおうと企画した。
住民ら約40人が杵(きね)や臼、もち米などの食材を持ち寄り、交代しながら杵を力強く振り下ろした。周囲の「よいしょ」のかけ声に合わせ、リズム良く餅をついた。
台風の大雨で自宅が床上浸水し、長期の避難生活をしている小柳奈津子さん(83)は「(昨年は)支え合いの大切さを身に染みて感じた。今年は災害が起きないように平穏な日々になってほしい」と語った。